2009年03月15日

軍靴の足音が聞こえる

金のために人命を無視する御用学者たちの陰謀が先の戦争につながったのです。

アスベスト渦中に肺がん検診中止の怪

加藤達郎

平成17年6月下旬に(株)クボタがアスベスト(石綿)による健康被害の状況を公表したことをきっかけに、他企業からも続々と被害が明らかにされた。労働者のみならず工場の近隣住民や労働者の家族にも中皮腫の発生があるとの情報から、国民全体がアスベスト(石綿)による健康不安にとらわれる状況となった。しかし奇妙なことに厚生労働省の「胸部エックス線検査等のあり方検討会」において、矢野榮二教授(帝京大学)から胸部エックス線検査の中止要求が出された。アスベスト災禍の発覚と同時に、胸部エックス線検査の中止を要求した矢野榮二教授の行動は、タイミング的にアスベストの害を隠そうとしているように見える。そもそも矢野榮二教授はこの事態を予見していたのではないか? なぜなら、矢野榮二教授は日本産業衛生学会許容濃度委員会でアスベスト問題を担当しており、アスベストの発がん性を御存知だったからである。

アスベスト災禍の渦中、アスベストの専門委員である矢野榮二教授が中止を要求している胸部エックス線検査は、アスベスト被害者の発見に不可欠な検査である。

>アスベスト被害、実態把握へ「健康リスク調査」
>環境省は、アスベスト(石綿)による健康被害の実態を把握するため、住民を対象にした「健康リスク調査」を始める。受診者には、問診や胸部X線検査を行い、医学的に経過観察が必要な場合は定期検査を続け、救済制度見直しに必要なデータにも役立てる。(2006年7月25日 読売新聞) 
http://www.yomiuri.co.jp/feature/fe4300/news/20060725it14.htm

>アスベスト健康被害、国相手に提訴…住民や元従業員
>昨年夏に始まった我が国のアスベスト災禍では、職業的アスベスト曝露の無かった周辺住民にまで被害が広がっており、健康診断を受けた石綿紡績工場14か所の650人のうち、レントゲン検査で80人が石綿肺と診断された。(2006年5月26日 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/feature/fe4300/news/20060526it03.htm

昨今のアスベスト災禍による中皮腫や肺がん被害が全国に広がる中、胸部エックス線検査の重要性は益々増加しており、許容濃度委員会のアスベスト担当である矢野榮二教授が胸部エックス線検査の廃止を要求したことには大きな疑念を抱かざるを得ない。そもそも、本検討会では従業員のために健診精度向上につながる議論が行われるべきだが、矢野榮二教授は一貫して胸部X線検査の廃止を要求しており、アスベストによる中皮腫や肺がんの発見を妨げようとしている。そもそも矢野榮二教授は委員として1990年代からアスベストの発がん性を認識していたはずであり十数年前に警告を発してもよかったのだ。ちなみに世界保健機関(WHO)がアスベストの発がん性を発表したのは1980年である。帝京大学の薬害エイズ事件と同じ轍を踏んでいるようだ。

薬害エイズ事件のあらまし
http://www.habatakifukushi.jp/yakugai.html

議事録を読むと、矢野榮二教授はアスベストによる健康被害の状況把握には全く関心が無いようだ。国の検討会で日経連の加藤隆康氏はアンケート調査に基づいて「胸部エックス線の存廃については、昨今のアスベスト等による健康被害の状況も踏まえて、もう少し広く総合的に検討することが必要ではないか」と述べたが、矢野榮二教授は「いま60人ほどの人の意見がこうであったと言っても、60人の構成によって全く違ったことが起こると思う」と述べ、矢野榮二教授はアスベスト災禍の状況把握の必要性を無視した。まるでアスベスト被害の全体像を隠そうとしているようだ。

第5回労働安全衛生法における胸部エックス線検査等のあり方検討会議事録
http://www.mhlw.go.jp/shingi/2005/12/txt/s1226-2.txt

矢野榮二教授は、この他、「現行の胸部エックス線検査には直接撮影と間接撮影とがあり、直接撮影に比べて間接撮影が劣る」という理由で廃止を求めている。しかし、そうであれば直接撮影の勧奨や医師2人によるダブルチェックの導入などにより現行の検診精度の向上を図る事が可能であろう。
また、矢野榮二教授は「医療被曝による発がん」を問題にしている。もちろん、医療被爆によるリスクは考慮すべきである。「低線量でも発がんリスクは増加する、少ないから無視していいことにはならない」というのは一理ある。しかし、そもそも被爆のリスクを評価できるのは100mSvが限界であり、これ以下については現在の技術では評価できない。矢野榮二教授が引用した報告は100mSvのレベルでの議論であり、胸部エックス線検査はその100分の1以下のレベルであり、これを今回の議論にそのまま適用することは妥当ではない。矢野榮二教授が提出したデータは原子力発電所の作業者等の被ばくの健康影響に基づく疫学解析の結果であり、一般住民や従業員には当てはまらない。胸部エックス線検査による被爆の数十倍から数百倍も被爆する可能性がある原子力発電所や核燃料処理施設での労働や環境汚染を黙認しつつ、胸部エックス線検査によるリスクをいたずらに強調するのは道理に合わない。矢野榮二教授は胸部X線検診によるリスクを強調するが核燃料処理施設などから環境中に放出されるプルトニウムやイラク戦争などで使われている劣化ウラン弾については全くコメントしていない。胸部エックス線による被爆は時間的にもせいぜい数ミリ秒だがプルトニウムの半減期は2万4千年、ウランは数億年であり微量でも絶対に無視できない。矢野榮二教授は胸部エックス線検査による被爆を強調することにより、新たな脅威となりつつある環境中プルトニウムや劣化ウランによる被爆問題を隠そうとしているようにも見える。医療被曝の発がん性を過大に強調する手法は劣化ウラン弾を製造する軍需産業や原子力産業の御用学者が使う常套手段である。プルトニウムや劣化ウランのリスクを過小評価する論文は、良心が無ければ書ける。

また、矢野榮二教授は胸部エックス線検診の有用性を発表した全国労働衛生団体連合会について「日本たばこ産業の喫煙率のデータと同じく信用できない」と述べておられるが、矢野榮二教授こそタバコ会社の研究員である。矢野榮二教授はタバコ会社の世界進出を促すため、タバコ会社に受動喫煙の害を隠す論文を発表するよう提案し、多額の研究費をもらっていた。矢野榮二教授はタバコ会社との共同研究により受動喫煙の発がん性を発見していたが発表せずに隠していた。矢野榮二教授が関与した受動喫煙の害を隠す論文はLeePNの名前で発表され、タバコ会社の言論統制に利用され、受動喫煙の害を発表した研究者は攻撃された。彼らの受動喫煙の害を隠す捏造論文により、世界中でタバコ対策が妨害され、喫煙者が増え、今ではタバコ対策は手遅れとなっている。タバコ会社と研究者が癒着して地球を破滅へと導いているのだ。

>医学者は公害事件で何をしてきたのか
http://iwanami.co.jp/.BOOKS/02/8/0221410.html

>喫煙で今世紀10億人死亡も 国際対がん連合まとめ
 【ワシントン11日共同】喫煙を減らす強力な対策が導入されなければ、21世紀のたばこによる死者数は世界で約10億人に上り、20世紀の10倍に膨らむ恐れがあるとの推計を国際対がん連合などがまとめ、ワシントンで開催中の同連合の会議で10日発表した。(2006年07月11日 東京新聞)

皆さんにも良く考えていただきたい。誠実な研究者が受動喫煙の研究のためにタバコ会社に研究費を要求するであろうか? 誠実な研究者が受動喫煙の発がん性を発見した場合、発表せずに隠しておくであろうか? これは決してありえないことだ。今回の検討会で矢野榮二教授は「外国では多額の国家予算を使って検診の有効性を検討しており我が国も研究すべきだ」と、国に多額の研究費を要求した。矢野榮二教授の主張のとおり検診に有効性がないのであれば研究費を要求する必要性はないはずだ。矢野榮二教授は検診精度の向上や医療被爆の低減につながる有益な提案は一切行わず、国に多額の研究費を要求して発表を終えた。検討会の冒頭で労働衛生課長は「昨今、アスベスト問題が社会問題化しておりますので、健康診断の胸部エックス線を廃止、縮小することは不適切ではないか」と問うていたが、矢野榮二教授の回答は無かった。さまざまな理由をつけて血税から研究費を吸い取ろうとうごめく蛭や寄生虫のような研究者にはなりたくない。

国は毅然として国民のための政策を行っていただきたい。
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御用学者は公害事件で何をしてきたのか

矢野榮二は公害事件で何をしてきたのか
http://www.iwanami.co.jp/.BOOKS/02/8/0221410.html

津田敏秀

すでに1950年代から喫煙とがんの因果関係はさまざまな研究により示されてきたが、その後さらに喫煙による健康被害により医療費全体が増大し、またニコチンによる麻薬に匹敵する依存症についても明らかになってきた。またタバコは正常な使い方をして人体に健康被害を及ぼす唯一の商品であるとも説明されだした。それにも関わらず、わが国では情報の公開が遅れてきた。そこで重要な役割を果たしてきたのが学者たちであり、この役割を担ってきた学者の数は膨大である。受動喫煙の問題が明らかになってきた頃、東京女子医科大学 香川順教授と帝京大学医学部 矢野栄二教授は、米国などのタバコ会社から多額の研究資金を受け取り、受動喫煙による害を否定するための研究を行った。これら医学者による一連のプロジェクトは、タバコ会社の内部文書により明らかになり、2002年12月、BMJ(イギリス医学雑誌)に研究の結果が発表された。

↓下記が証拠です。

タバコ会社の御用学者問題を記した内部文書を保管しているBritish American Tobacco Documents ArchiveのURL

http://bat.library.ucsf.edu/search?q=Eiji+Yano&dir=gf&start=0&index=index&outputFormat=HTML&encoding=ISO-8859-1&field=er%3A&display=brief&num=10&x=17&y=11

↓↓ 公開されたタバコ文書に記されたタバコ会社と御用学者の金銭関係 ↓↓

1)矢野栄二らがタバコ会社に送った受動喫煙の害を隠すプロジェクトの企画書および請求書。矢野栄二らは243,000米ドル請求している。
 http://www.geocities.jp/teikyoph/references.htm

2)矢野栄二らがタバコ会社に送った原稿は、受動喫煙の発がん性を発見した平山雄の研究を否定する内容であった。
 http://www.geocities.jp/teikyoph/references.htm

3)タバコ会社の内部文書。最後の段落Japanese Spousal Studyの項によると、矢野栄二らの研究は、タバコ産業が平山雄の受動喫煙疫学研究と米国環境保護局(EPA)の受動喫煙評価に対抗することを可能にする内容だった。
 http://www.geocities.jp/teikyoph/references.htm

4)タバコ会社の内部文書。最後の段落Japanese Spousal Smoking Studyの項には矢野栄二らの提案についてタバコ会社が資金提供を検討していることが記されている。
 http://www.geocities.jp/teikyoph/references.htm

5)矢野栄二らがタバコ会社に送った請求書。矢野栄二らはタバコ会社に243,000米ドル請求した。
 http://www.geocities.jp/teikyoph/references.htm

6)矢野栄二らが信用を失墜させようとした、平山雄による受動喫煙の発がん性に関する疫学研究。WHOは平山雄の研究を賞賛している。
 http://www.geocities.jp/teikyoph/references.htm

7)矢野栄二らが提案したJapan Spousal Smoking Studyへの資金提供要請に対し、複数のタバコ会社が協議を行い、最終的に多数のタバコ会社が矢野栄二の提案に資金提供することで合意した。
 http://www.geocities.jp/teikyoph/references.htm

8)矢野栄二らのプロジェクトの進捗状況について。最後の段落Japanese Spousal Studyによると、タバコ会社は受動喫煙の害を発見した平山雄の研究の信用を失墜させるために矢野栄二らと共同研究を行っていた。矢野栄二は凍結させた唾液のサンプルを東京からRJRタバコの研究室に運んでいた。
 http://www.geocities.jp/teikyoph/references.htm

9)矢野栄二らがタバコ会社に提供したデータ。矢野栄二らは受動喫煙の発がん性を認識していたが、矢野栄二は受動喫煙の害を公表しなかった。
 http://www.geocities.jp/teikyoph/references.htm

10)矢野栄二らがタバコ会社に提出した多数の論文は、全て結論が同じであり、受動喫煙曝露が肺癌のリスクを増加させるという証拠は無いと結論されている。
 http://www.geocities.jp/teikyoph/references.htm

11)矢野栄二らの研究は環境タバコ煙を発癌性物質に指定した米国環境保護局(EPA)の対策を妨害するために利用された。
 http://www.geocities.jp/teikyoph/references.htm

12)タバコ産業が資金提供した研究者のリスト。776番目に矢野栄二らの名前があり、矢野栄二らはタバコ会社から資金提供を受けていたことを裏付ける。いわゆる御用学者リスト。
 http://legacy.library.ucsf.edu/tid/qfp64a00/pdf?search=%22eiji%20yano%22

13)タバコ会社から香川順と矢野栄二への手紙。文書のヘッダーにはCovington&Burling WASHINGTON.DC.と記載があり、タバコ会社の弁護士が作成したことを示している。東京で開催される受動喫煙シンポジウムの打ち合わせに関する内容。タバコ会社は受動喫煙問題のディベートで大きな貢献をした者を演者としてリストアップしたと述べている。タバコ会社は矢野栄二らに基調講演の謝礼として5000米ドル、パネリストの謝礼として1000米ドル支払うと述べている。受動喫煙シンポジウムはタバコ会社が矢野栄二らと協議した形で実施されることが述べられている。この手紙によると、矢野栄二らは受動喫煙問題を利用してタバコ会社に報酬を要求していた。そもそも、受動喫煙シンポジウム主催者側の香川順および矢野栄二とタバコ会社が癒着しており、これでは受動喫煙対策が前進しないのは当然である。
 http://legacy.library.ucsf.edu/tid/sea24e00/pdf?search=%22eiji%20yano%22

14) Covington&Burlingは矢野栄二らが提案したプロジェクトの進行管理を委託されたタバコ会社の弁護士事務所である。6ページ
 http://www.geocities.jp/teikyoph/references.htm

15)タバコ会社と矢野栄二らによる受動喫煙シンポジウムの打ち合わせ資料。ヘッダーの「10/20/1992 16:10」はFAX受信日時、「FROM C&B WASH DC」はFAX送信者がタバコ会社の法律事務所Covington&Burling WASHINGTON.DC.であることを示す。1ページには矢野栄二と香川順が基調講演を行うことが記されている。矢野栄二らと共同研究を行い受動喫煙の害を否定する論文を多数発表したLeeもパネリストに選定されている。3ページには矢野栄二と香川順らがシンポジウムの技術委員を務めることが記されている。4ページはシンポジウム開催までのタイムスケジュールが記されている。10月までに予算を確保し、11月には演者とパネリストの候補を選定し、候補者と接触したい旨が記されている。シンポジウムは香川順がSumary Observation(発表内容の概要)を述べてしめくくり、その概要を印刷物として配布する計画が記されている。シンポジウムの進行管理を担当するのはCovington&Burlingというタバコ会社の法律事務所であり、パネリストのLeeはもちろん、基調講演を行う矢野栄二と香川順もタバコ産業が資金提供した研究者のリストに名前が掲載されており、彼らの役割とシンポジウムの目的を明確にしている。
 http://bat.library.ucsf.edu/data/c/x/j/cxj10a99/cxj10a99.pdf

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御用学者はタバコ事件で何をしてきたのか

御用学者はたばこ事件で何をしてきたのか

津田敏秀

すでに1950年代から喫煙とがんの因果関係はさまざまな研究により示されてきたが、その後さらに喫煙による健康被害により医療費全体が増大し、またニコチンによる麻薬に匹敵する依存症についても明らかになってきた。またタバコは正常な使い方をして人体に健康被害を及ぼす唯一の商品であるとも説明されだした。それにも関わらず、わが国では情報の公開が遅れてきた。そこで重要な役割を果たしてきたのが学者たちであり、この役割を担ってきた学者の数は膨大である。受動喫煙の問題が明らかになってきた頃、東京女子医科大学 香川順教授と帝京大学医学部 矢野栄二教授は、米国などのタバコ会社から多額の研究資金を受け取り、受動喫煙による害を否定するための研究を行った。これら学者達による一連のプロジェクトは、タバコ会社の内部文書により明らかになり、2002年12月、BMJ(イギリス医学雑誌)に研究の結果が発表された。

津田敏秀 『医学者は公害事件で何をしてきたのか』 



掛園浩

平山雄 博士が1981年に、受動喫煙(他人のタバコの煙)でがんになる研究論文を表しました。この発表でタバコ消費が減ってしまうと考えた英国のタバコ会社は、この発表を妨害する為のプロジェクト立ち上げました。これに参加したのが、現職の帝京大学医学部矢野栄二教授です。この教授は、受動喫煙の害を隠蔽し、受動喫煙の害を否定する研究論文をも作成して、タバコ会社から約20万ドルの報酬を得たとの記事を、2002年12月14日の英国の医学雑誌「BMJ」が掲載しました。一方、日本政府は受動喫煙でがん等になることがDNA鑑定等で明らかになったことから飲食店等を含めたすべての事業所で受動喫煙を防止する為の法律(健康増進法第25条)を制定、2003年5月1日に施行されます。日本のタバコ会社は未だに、矢野教授の研究発表を盾にタバコの有害性を認めません。もし、タバコのパッケージに『タバコ1本の煙には60種類の発ガン性物質と約140種類の有害物質が含まれています』と本当の事を表示してあったら、年間約10万人死亡というタバコの犠牲者は防げたのかもしれません。

「BMJ」http://bmj.com/cgi/content/full/325/7377/1413

佐賀県保険医新聞 平成15年3月号 掲載

posted by tabako184 at 14:10| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

たばこ御用学者による捏造論文事件

たばこ会社による受動喫煙研究とその目的受動喫煙の健康影響に関する影響力ある研究に対し、矢野栄二とタバコ会社はどのように対応したのか
http://www.geocities.jp/teikyoph/bmj.htm より作成
BMJ 2002;325:1413-1416 ( 14 December )
Education and debate

How the tobacco industry responded to an influential study of the health effects
of secondhand smoke

Mi-Kyung Hong, public administration analyst, Lisa A Bero, professor.

Department of Clinical Pharmacy and Institute for Health Policy Studies,
University of California, Box 0613, San Francisco, CA 94143-0613, USA
Correspondence to: L A Bero  Bero@medicine.ucsf.edu


1981年、影響力のある日本の研究が受動喫煙と肺癌の関連を示しました。この論文は、それに取って代わる信頼ある研究を製造することにより、この研究に対抗しようとしたタバコ産業のたくらみを文書で証明しました。

1981年日本の研究者である平山雄は、喫煙者と結婚した喫煙しない妻の間で受動喫煙と肺癌の関連を調べた日本のコホート研究を発表しました1)。この研究はヘビースモーカーの妻は、ノンスモーカーの妻と比べ、肺癌を発症するリスクが最大2倍になり、そのリスクには量反応関係があると結論しました。平山雄の研究は驚くほど多数の批判的論争を引き起こし2 3), 規制の過程4 5) , リスクアセスメント6) , そしてメディア7) で最も頻回に引用された研究の1つであったため、平山雄の研究は影響力がありました。タバコ産業は、受動喫煙に何らかの有害な影響があるのかどうかという科学的論争を継続するために様々な戦略を駆使しました。5 6 8-14 )我々は平山雄の研究に対するタバコ産業の反応を記述したタバコ産業の内部文書を同定し分析しました。

要点

・タバコ産業はタバコ煙への二次曝露と肺癌の関連を示した1981 年のコホート研究の発見に対抗しようとたくらみ“Japanese spousal study”という研究を生み出しました。

・タバコ産業の内部文書は、タバコ産業が“Japanese spousal study”への関与を隠すために複数の戦略を検討したことを記述しています。

・タバコ産業は、タバコ産業が後援しているCenter for Indoor Air Research という研究組織を通じて、その研究に資金提供することを検討しました。これはタバコ産業の関与を隠すためでした。

・その研究の実施に関与した関係者にはタバコ産業の科学者、タバコ産業のコンサルタント、タバコ産業の法律事務所、そして2人の日本人研究者(矢野栄二と香川順)が含まれます。そのコンサルタントは最終発表の単独著者でした。

◇方法

我々はLegacy Tobacco Documents Library (http://www.legacy.library.ucsf.edu/) とタバコ産業のウェブサイト(http://www.pmdocs.com/, http://www.lorillarddocs.com/, http://www.rjrtdocs.com/,http://www.bw.aalatg.com/,そしてwww.ctr-usa.org/ctr) から"Hirayama Study," "Japanese Spousal Study," "ETS," そして"meta-analysis" という検索語を利用して文書を検索しました。我々は隣接するbates numbers (係争中に作成されたタバコ産業の文書には数字による識別子が割り当てられており、それぞれのページが固有の識別子を持っている)と名指しされているコンサルタントも調べました。我々は327 文書を同定し、そのうち48 文書が平山研究に対抗するための研究を開発するタバコ産業の計画を論じていました。

◇タバコ産業の反応

タバコ産業は平山雄の研究に対抗するため、Japanese spousal study と呼ばれる研究を作ることを決定しました。15-18) その研究の目的は、広報活動のツールとして利用できる信用ある,ピアレビューされた論文を作ることでした。19) 我々はタバコ産業がその研究の資金提供, 実施, そして発表に関与したことを述べます。


Japanese spousal study に資金提供する


Japanese spousal study は、日本の研究者矢野栄二と香川順によってCenter for Indoor Air Research (CIAR)に提出された研究費をもらうための提案書として始まりました。20 ) 1988年に設立されたこのセンターはタバコ産業が屋内空気研究を支援するために出資しており、資金提供するプロジェクトはタバコ産業の幹部によって選ばれていました。8 ) Philip Morris の研究開発チームのRobert Pages さんとT S Osdene さんからPhilip Morris のシニア・バイス・プレジデントSteven Parrish さんへのメモには、その研究へのCIAR の資金提供に関する審査が記述されています。

「これはCIAR により資金提供されるべきプロジェクトではありません、とはいえ、(まだ確信出来ませんが)CIAR が後援するのは、タバコ産業の関与を“隠す”ためでしょう[原文は強調印字]。15 」

「ある人がこのプロジェクトを隠すためにCIAR を利用したいのでしょう。私はそれが大至急しなければならない非常に重要なことだと考えています。16」

タバコ会社はこの研究に資金提供することを決定しました。Brown and Williamson とBritish American Tobacco などはその研究を行うべきだと意見が一致したにもかかわらず、これらの会社は“分担金”が払えないと述べています。21) 広範囲な審査の後、Philip Morris はRJ Reynolds, British American Tobacco, Reemtsma, Imperial Tobacco, そしてRothmans とともに、この研究に資金提供することに合意しました。22)タバコ産業の文書には日本の科学者(矢野栄二)によってCIAR へ提出された研究費をもらうための提案書が含まれており、23) この提案書の新しいバージョンはタバコ産業職員によって編集されています(fig 1)。23 24) この新しいバージョンは“弁護士作成物秘匿特権”とラベルされ、一般公開されないよう保護されていました。12 25) その編集された提案書には原文の研究目的のいくつかを修正したものが含まれています。

Fig 1. Covington and Burling 弁護士作成物秘匿特権とラベルされた“タバコを吸わない日本人女性の環境タバ煙暴露を調べる応用研究の提案書” 1991年8月12日。((Philip Morris 文書ウェブサイト.Bates No 2023544523_4530. 8 page document)
http://www.bmj.com/cgi/content/full/325/7377/1413/F1


Japanese spousal study を実施する


平山雄の発表から約10 年後、Robert Pages さんからSteven Parrish さんへの下記メモ、2 人ともPhilip Morris の社員、はJapanese spousal study を実施する計画を述べています。

「主たる研究者としてリストされた2人の日本人(矢野栄二と香川順)がいます。Chris Proctor さん[British American Tobacco の主任科学者]が“黒幕”研究ディレクターになるでしょう... 私は、それが非喫煙日本人女性の環境タバコ煙曝露がヨーロッパや米国の女性とそれほど違わないことを示す- 平山雄の弁解者がここ数年主張し続けていることに反するデータを作る非常に良いチャンスになると考えています。15) 」

「その文書はタバコ産業が平山雄の結論に対抗するために日本の研究を欲していたことを記述しています。なぜならば、対抗する研究が日本で日本人研究員によって実施されるだけで信用あるものになるだろうとタバコ産業は考えていたからです。15-17) タバコ産業は平山雄の研究が信用できないことを示したいと思っていました。26) 」

研究費をもらうための提案書がCIAR に提出されてからタバコ産業によって編集されたバージョンに資金提供されるまでの間、タバコ産業のコンサルタントPeter N Lee さんは、27) その研究費をもらうための提案書原文の批評を依頼されました。Lee さんはそのプロジェクトにおけるProctor さんの役割を知っていました。


Japanese spousal study を発表するためのタバコ産業の計画


"タバコを吸わない日本人女性の環境タバコ煙暴露を調べる応用研究の提案書" 1991 年8 月12日。24)
「プロジェクトの管理はCovington and Burling が引き受けるでしょう。これは適切で詳細な研究デザインと成果を確保し、タイムリーな報告の開発を可能にするでしょう。そのプロジェクトの管理者達は全ての科学発表から遠ざけられるでしょう。彼らはまた2 月毎に支援会社へ経過報告書を提出するでしょう。」

「2人の日本人科学者(矢野栄二と香川順)が主たる研究員になるでしょう。香川順教授は疫学者、医師そして呼吸器専門家で現在、東京女子医科大学の衛生学公衆衛生学教室で医学を教えています。彼の研究室は尿中コチニンを測定した経験があります。このプロジェクトにおける香川教授の最重要責務はサンプル分析のマネジメントと出来上がった科学レポートの主たる著者になることです。」

矢野栄二は疫学者で呼吸器専門家、東京の帝京大学公衆衛生学教室に所属しています。矢野栄二は主に市場調査機関とコンタクトをとり, データ収集, データベース編集, そしてデータ分析を組織するでしょう。」

「Peter Lee さんもまた研究デザインの批評とデータの解釈の手伝いを求められるでしょう。しかしながら、Lee さんがその研究から流れ出る全ての発表の共著者になることは予想できません。」

「私は実際、アジア、特に日本の女性における誤分類割合に関する好ましいデータの収集が、まさに環境タバコ煙と肺癌問題を更に理解するために必要な最も重要なことであると考えていました。日本における割合が高いことを示すことは、配偶者の喫煙と肺癌のリスクとの間に見られる関連の解釈に劇的な影響を及ぼすでしょう(あるいは、当然影響を及ぼします)。この理由により、私はChris Proctor さんの日本で研究を続ける計画を非常に強力に支援します[原文は強調印字]。28 」

最終的にPeter Lee さんはコンサルタントとしてこの研究の一員となりました。24)

タバコ産業はJapanese spousal study におけるその役割を隠そうと計画しました。次のメモの中でPhilip Morris のT S Osdene さんとRobert Pages さんはSteven Parrish さんにProctor の役割を隠すつもりであると報告しました。

「また、私の考えですが、Dr Chris Proctor さんがこの仕事を監督してもよいが、彼の存在は目立たないようすべきであり、いかなる発表の中にも姿を見せないようにしなければならない。なぜなら特にこれは日本の研究だからです。16」

「これの実現を助けるためにProctor さん(および彼の報酬)が必要でしょう...しかし、これは日本の研究であるべきです:Proctor
さんはそれから出てくるいかなる発表についても共著者になるべきではありません。15 」

付け加えて言えば、その調査において研究のために使用された測定機器へのタバコ産業の関与は全く公表されませんでした。29


Japanese spousal study を発表する


Japanese spousal study に関与した関係者にはタバコ産業の科学者(Chris Proctor), タバコ産業のコンサルタント(Peter N Lee, コンサルタント報酬として$5000 が支払われた),24) そしてタバコ産業の法律事務所(Covington and Burling, プロジェクト管理費として$30 000 支払われた)が含まれていました。24)  日本人研究員の役割はあいまいでした。上のボックスは、Covington and Burling 弁護士作成物秘匿特権とラベルされた、関係者の様々な役割と発表の著者に関するタバコ産業の計画が記述された提案書を引用しています。Fig 2 に示されたように、Chris Proctor さんは(Covington and Burling の便箋に書かれた)経過報告書をタバコ産業の幹部に送りました30 31 ,しかし科学発表の中に彼の研究員としての役割は全く明示されませんでした。1993 年Chris Proctor さんはタバコ会社の幹部に著者を変えるよう勧めました:

Fig 2. British American Tobacco の主任科学者でJapanese spousal study の研究員であるChristopher Proctor さんからタバコ産業幹部へ送られた研究結果に関する手紙1991年12月23日。(Philip Morris documents website. Bates No 2023544474_4475. 2 page document)
http://www.bmj.com/cgi/content-nw/full/325/7377/1413/F2

「帝京大学の矢野栄二さんとともに作業している多大な業務が終わりましたら、Japanese spousal study の研究をBritish Medical Journal に発表するためPeter Lee さんに投稿を頼むべき時期であると感じております。我々は今日早くからLee さんと話し、彼はこの方向性に同意しました、しかし最終的な承認をお待ちしています。32 」

文書は研究の著者の最初の計画を変更する出来事を記述していません。我々は文書の中から日付の付いた7つの研究原稿の草稿を発見しました。最初の草稿は日本人研究員のみが著者であることが特徴です。33 ) ところが2番目の草稿は共同著者にPeter Lee さんを含んでいます。34 35)  そして3番目とそれ以降の草稿はPeter Lee さんが単独著者であるという特徴があります。36-39) 4,5,6,そして7番目の草稿は矢野栄二の貢献とタバコ産業の研究費助成への謝辞が添えられています。6番目の草稿にはこの論文がAmerican Journal of Epidemiology に投稿されたことを示すPeter Lee の秘書による短い手紙と“rejected(訳注:審査不合格、掲載不可)”という手書きの注釈を含んでいます。38) 2番目の別の草稿には、この原稿がLancet誌に投稿されるだろうと述べるカバー・メモが含まれていました。34) 最初、タバコ産業の幹部は日本人研究員に初期結果をBMJに発表してもらい、続いて疫学誌に完全な発表を行う計画でした。17) Fig 3 に示すようにInternational Archives of Occupational and Environmental Health の最終発表はPeter Lee を単独著者とし矢野栄二への謝辞を添えました。“タバコ産業のいくつかの会社”から研究費助成があったという一般的な公開情報も含まれていました。

Fig 3. International Archives of Occupational and Environmental Health 誌に掲載されたJapanese spousal studyの最終発表のタイトルと謝辞, Peter Lee を単独著者とし“タバコ産業のいくつかの会社”からの研究費助成のみならず矢野栄二への謝辞も添えられている。
http://www.bmj.com/cgi/content-nw/full/325/7377/1413/F3

草稿にはコチニンの測定と喫煙のカット・オフとしての利用に関連するいくつかの変更がありましたが、7つの草案の結論は一貫して全て同じでした。その研究は受動喫煙曝露が肺癌のリスクを増加させるという直接的な証拠は無いと結論しました。40) 最終的な発表は結婚した日本人女性400 人の横断研究を報告しました。彼女らは喫煙状況とタバコ煙への二次曝露について質問され、コチニン分析のために尿を採られました。その論文の最大の発見は、コチニン測定により決して喫煙した事が無いと答えた女性106 人のうち22 人が誤分類されていることを示したことでした。その論文は平山研究のような研究は誤分類バイアスを持つ可能性があり、“科学的根拠に乏しい”と結論しました。40)


◇結論


タバコ産業の内部文書は、タバコ産業が平山研究に対抗する際、関与を隠そうとしたことを示しています。Japanese spousal study 当時の研究発表のための著者判断基準と、41) より新しい協力者ガイドラインによれば、42 43) この研究に関与した何人かの関係者は明らかに著者として適格でしたが、著者はたったの1名でした。 隠れ著者、あるいは“ゴースト”著者は大学の研究員ばかりでなく他の企業利害による助成研究でも発生します。42) 研究のデザイン, 実施, そして報告に関与した者が隠されると、その仕事に対する信用と責任を評価することが出来ません。42)最終発表されたJapanese spousal study のタバコ会社からの研究費助成に対する謝辞は、資金的な情報公開がスポンサーの研究への関与を示す不完全な指標になることを示しています。著者が“タバコ産業のいくつかのタバコ会社から研究費”40) を受け取ったという公開された情報は、タバコ産業がその研究に関与したことを完全に記述していません。

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受動喫煙の害を隠すプロジェクトに関する記事

■英国の新聞 インディペンダント紙に掲載された帝京大学 矢野栄二教授らによる受動喫煙の害を隠すプロジェクトに関する記事

Health study 'discredited by secret tobacco plot'
By Cahal Milmo
13 December 2002
http://www.independent.co.uk/story.jsp?story=361095

タバコ産業は、受動喫煙が癌の原因になるという歴史的発見を中傷する報告書の作成を依頼し、受動喫煙の害を隠したと、有名な医学雑誌は非難しました。
数年間に及ぶタバコ産業への法的措置を通じて得られた文書により、タバコ産業は「受動喫煙の害を否定する報告書の作成に報酬を支払った」ことを認めました。

この報告書は1981年の平山雄の報告、「喫煙者と結婚した女性は非喫煙者と結婚した女性に比べ、肺癌の危険が2倍に増加する」と、矛盾するように作成されました。

British Medical Journal 誌によれば、タバコ産業は受動喫煙と肺癌の関係を明確に否定する研究報告書の作成を希望しました。

米国の研究者が入手した内部文書によれば、日本人研究者が報告書を作成し、大手タバコ産業が報酬を支払いました。この文書によると、タバコ産業は、CIAR(屋内空気研究センター)というタバコ産業が設置した外部団体を通じ、報酬を支払ったことを示しています。

1991年のタバコ産業重役のメモには、CIARが直接、報告書の報酬を支払うことは出来ませんが、「CIARがスポンサーになるのは、タバコ産業の関与を隠すためだという理由があるようです。1つは、CIARを利用してプロジェクトを隠したいのでしょう。それを
急ぐことは重要だと思います」と書かれています。

CIARによる不適切な行為を示唆する証拠はありません。研究者によれば、受動喫煙の害を隠すプロジェクトには他の大手タバコ産業も関与したという証拠もあります。

あるメモによると、タバコ産業の研究者Chris Proctorさんは、平山雄の研究の信用を失墜させるプロジェクトの黒幕だったようです。
完成した報告書は「受動喫煙が肺癌の危険を増加させるという直接的な証明は無く、平山雄の研究は非科学的であると結論しました」。
タバコ産業はDr Proctorさんの関与を隠そうとしたようです。
カリフォルニア大学の2名の研究者によって書かれたBMJの記事によれば、タバコ産業のために、英国のコンサルタントの名前で発表された1993年の報告書は、タバコ産業が後援していたことが知られています。

この報告は、日本人研究者により初期原稿が書かれましたが、Dr Proctor さんは、5000ドルの報酬を受け取ったこのコンサルタントが著者であると言いました。

BMJの記事に利用されている文書についてタバコ産業は本物であると語りましたが、平山雄の研究を科学的に検証していると語りました。

タバコ産業のスポークスマンは「これは合法的活動です」と語りました。タバコ産業は報告書の中にタバコ産業の関与を明記していると語りました。
「公表された報告書にはタバコ産業が報酬を支払ったことが明記されています。」と語りました。

矢野栄二問題資料
【参考】BMJ2002年12月14日号
http://www.bmj.com/cgi/content/full/325/7377/1413日本語訳
http://www.asyura2.com/08/health14/msg/115.html
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受動喫煙の害を隠すプロジェクトへの批判

■タバコフリーキッズ(Tobacco Free Kids, 米国)のHPに掲載された帝京大学 矢野栄二教授らによる受動喫煙の害を隠すプロジェクトへの批判。
受動喫煙研究の信頼を損ねようとするたばこ産業への非難が高まっている。
Industry Accused of Undermining Secondhand-Smoke Study
December 18, 2002
http://news.tobaccofreekids.org/plugin.jtml?siteID=TFKNEWS&p=1&Tab=News&Object_ID=555846&PrintThis=true

タバコ産業が受動喫煙の危険に関する研究に影響を及ぼしていたとLisa A. Beroカリフォルニア大教授は語りました。12月13日、Health Scout Newsの報道です。
1981年、日本の研究者 平山雄が受動喫煙と癌の因果関係を発見しました。しかし、1995年に発表された2番目の研究は最初の研究は誤っていると結論しました。

そこで、University of California at San Franciscoのclinical pharmacology 教授、Lisa A. Beroさんは、タバコ産業が後援する、2番目の報告の信憑性に疑念を抱きました。
「実際、我々はこの問題の責任が誰にあるのかは知りません。この研究を行った人々は関与を隠そうとしました」と、Beroさんは語りました。

Beroさんは1981年以降の、タバコ産業による受動喫煙を否定する広報活動について検証しました。彼女は、タバコ産業が1981年の研究を否定するために、タバコ産業が設立した、Center for Indoor Air Research (CIAR;屋内空気研究センター)を利用したことを裏付ける内部文書を発見しました。

1995年の報告は、受動喫煙は喫煙者の妻の癌の原因にならないと結論しました。
タバコ産業のスポークスマンは、この研究を擁護し、タバコ産業が資金提供したことは明らかでした。

「我々はタバコ産業が関与した研究に疑問を抱かねばなりません。例え、それが隠されていてもです」とBeroさんは語りました。
「この調査では、タバコ産業による計画と指揮の全貌は明らかになりませんでした」
Beroさんの報告書はBMJ12月14日号に掲載されました。

【参考】BMJ2002年12月14日号
http://www.bmj.com/cgi/content/full/325/7377/1413
日本語訳
http://www.asyura2.com/08/health14/msg/115.html

British Medical Journal矢野栄二氏の記事に関する要望
http://blog.goo.ne.jp/notobaccoday/e/56ceda83e6bcffb23be59e4c3cb799af
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受動喫煙研究妨害の歴史

たばこ御用学者による受動喫煙研究妨害の歴史
How a tobacco industry funded paper reached erroneous conclusions.

1981年 日本の平山雄博士が受動喫煙は肺癌の原因になることを発見。平山博士は「タバコを吸わない女性が喫煙者と結婚すると、非喫煙者と結婚した場合に比べて肺癌になりやすい」と結論。受動喫煙問題はタバコ産業にとって、厄介な問題となる。なぜなら、受動喫煙の害を認めることは分煙が促進され、喫煙する権利が否定されることになるからである。

1982年 東海大学教授だった春日斉氏は「夫がヘビースモーカーだと(非喫煙)妻は毎日10本、喫煙が野放しの職場で働く(非喫煙)OLの場合は毎日20本、それぞれいや応なしにタバコを吸わされていることになる」と平山研究を支持する発言を行っていた(1982年10月11日付『日本経済新聞』)。また「喫煙所以外は禁煙にするなど、職場の環境浄化が必要だ」とも警告していた(同日付『産経新聞』)。

1986年 米国の公衆衛生局長官Dr.Everett Koop は環境タバコ煙が非喫煙者の肺癌発生に寄与している」との報告書を提出。

1987年 国際がん研究機関(IARC)はタバコ煙を明白な発癌性物質【Group1】と認定。

1988年 英国の政府諮問委員会は環境たばこ煙が非喫煙者の肺癌を10〜30%増加させると結論。

1988年 米国タバコ産業はThe Center for Indoor Air Research (CIAR)を設置。CIARは環境タバコ煙(受動喫煙)に関する研究を支援していた。

1991年 受動喫煙の害を隠すプロジェクトが発足。これは帝京大学の矢野栄二教授と東京女子医科大学の香川順教授がCIARに提案したことが契機となった。両教授はプロジェクトへの参加報酬見積額として米国のタバコ産業に243,000ドルを提示。両教授がこうした高額な報酬支払い要求を行ったことは、平山論文の正当性を強く意識していたものと考えられる。

この報酬見積額が提示されると、プロジェクトに対する米国側タバコ産業の意見統一が容易でなく、B&W(ブラウン・アンド・ウィリアムソン)社は協力を拒否。BAT(ブリティッシュアメリカン・タバコ)社も費用分担をしぶった。

その後、交渉の末、矢野栄二教授らの要求金額を下回る、約20万ドルを支払うことで契約が結ばれた。だが、一部は物納、一部は分割払いという形で支払われた。

プロジェクトの目的は、平山雄博士による受動喫煙の疫学研究と米国環境保護局による環境タバコ煙の健康評価の弱点を明らかにすることであった。

プロジェクトの監督としてBAT社の主任研究員Proctor氏が任命されていた。

1991年 御用学者 Lee氏もプロジェクトに参加し、米国のタバコ産業は日本たばこ産業に協力を依頼する。同年、日本たばこ産業は春日斉東海大学名誉教授を非常勤嘱託とする。

1992年に発表された受動喫煙の害を否定する春日斉論文には、プロジェクトの監督であるProctor氏から私信があった(1991年)旨記されており、春日斉名誉教授もプロジェクトに関与していたことは明らかである。

・その後、受動喫煙の害を隠すプロジェクトを通じて、受動喫煙の害を否定する論文が複数作成され米国のタバコ産業に提出される。いずれの論文も、日本の受動喫煙研究の信用性を失墜させる内容であった。

矢野栄二教授らによるプロジェクトは1991年に始まり、1995年に平山雄博士が病死するまで継続、その間平山雄論文を中傷し続けた。

・プロジェクトで作成され、タバコ産業に提出された論文には、矢野栄二教授らの名前で書かれた論文と、Lee氏の名前で書かれたもの(文末に矢野栄二教授らの協力が明記されていないもの)の2種類がある。

・プロジェクトによって1992年から1995年までの間に作成された草稿は、いずれも春日斉名誉教授が同年発表した論文と内容面で相似性が非常に高い。

・春日斉名誉教授の論文は郵便局、自治体、JRなどを被告とする分煙請求訴訟における、受動喫煙の害を否定する根拠として利用されている。

1995年 Leeと矢野栄二教授らは「受動喫煙が肺癌の原因になるという証拠は無い」と結論付ける論文を発表。同年、平山雄博士は病死。

平山雄博士が病死した翌年の1996年、春日斉名誉教授は「平山研究論文は信用に値しない」との論文を発表する。

1998年 WHOは「受動喫煙は肺癌の原因である。彼らの嘘を許すな!」と発表。

2000年 権威ある医学誌The Lancet(8 April 2000)に「タバコ産業はIARCの受動喫煙研究を中傷している」という報告が掲載された。

2000年8月2日 、世界保健機関(WHO)の専門家委員会は「米国のフィリップ・モリスや日本たばこ産業(JT)など大手たばこ会社が豊富な資金力を利用し、WHOなどさまざまな国連機関の喫煙規制対策に対して組織的な妨害工作を行っている」とのコメントを発表。

2000年 WHOのBulletin誌に平山博士の研究論文を賞賛する記事−「約20年前に発表された平山博士のパイオニア的な受動喫煙と肺がんの関係に関する研究は時の試練に耐えて持ちこたえている」が掲載される。

2002年12月、タバコ産業による受動喫煙の害を隠すプロジェクトを非難する記事が、英国の医学誌BMJ誌(2002;325:1413-1416(14 December))、インディペンダント紙、反タバコ団体ASHや Tobacco Free KidsのHP等に掲載。このプロジェクトには2人の日本人(矢野栄二教授、香川順教授)が関与していたことが明らかにされた。

【出典】渡辺文学:受動喫煙の害を隠すプロジェクト中止の申入れ
http://blog.goo.ne.jp/notobaccoday/e/0573df5a37693f5fd1519661959bbbd8
【参考】Mi-Kyung?Hong, public administration analyst,?Lisa A?Bero, professor: How the tobacco industry responded to an influential study of the health effects of secondhand smoke. Japanese spousal smoking study revisited: how a tobacco industry funded paper reached erroneous conclusions.
http://www.bmj.com/cgi/content/full/325/7377/1413
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日本肺がん学会禁煙宣言

肺癌の死亡数は、わが国の人口動態統計によると、1998年に男女合わせて5万1千人となり胃癌を抜いて全悪性腫瘍の中の死亡数が第1位となった。統計学的推計によると、今後益々増加し2015年には12万人を越えるであろうと予想されている。
 わが国における肺癌増加の原因は、高齢者人口が著しく増加したこと、男性における喫煙率が依然高いことがあげられる。非喫煙者に比べて、喫煙者の肺癌リスクは、男性で4~5倍、女性で2~3倍高いと報告されており、喫煙本数、喫煙年数が増加すれば肺癌リスクも増加する。喫煙は最も大きい肺癌の原因であり、喫煙に起因する肺癌は男性で70%、女性で15%と推定されている。一方、受動喫煙も肺癌リスクとなり、夫が喫煙者の場合、非喫煙者の妻の肺癌リスクは1.3~1.5倍に増加すると報告されている。また、喫煙は肺癌以外にも食道、膵臓、口腔・中咽頭・下咽頭、喉頭、腎盂尿管、膀胱癌のリスクを高める。
 喫煙が健康に悪影響を及ぼすことは、多くの研究報告によって明らかにされている。癌以外に慢性気管支炎、肺気腫などの呼吸器疾患、心筋梗塞などの虚血性心疾患、脳血栓症などの生活習慣病においても喫煙は重要な危険因子である。WHO(世界保健機関)の推定では、世界で年間約300万人、日本でも年間約11万人の多くが喫煙が原因で死亡していることが報告されている。
 以上述べてきたように、喫煙は、肺癌をはじめとして種々の病気の原因となるが、また予防できる最大の単一原因でもある。タバコを吸わないこと、またタバコを吸っている人でも禁煙をすることで病気の危険性が少なくなる。「禁煙」こそ健康への第一歩である。
そこでこのブログはたばこの害を隠そうとする御用学者の陰謀を取り上げていく
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